現役消防士~目指せ文武両道

根拠は命、仕事の原点。

火気使用設備・器具の基礎の基礎

 おはようございます、白髪ゴリです

今日はタイトルの火気使用設備・器具の基礎について書いていこうと思います

 

みなさんもボイラーや乾燥機の検査

また、一般住宅の査察などでストーブなどの火気使用設備等の検査に行くことがあるかと思います

では、法令上ではどのような規制があり、その法令の中の言葉の文言の意味はどうなのか、その一部ですが基礎を見ていこうと思います

 

消防法では、第9条〈火を使用する設備、器具等に対する規制〉ですね

 

消防法施行令では、第5条〈対象火気設備等の位置、構造及び管理に関する条例の基準〉

施行令第5条の2〈対象火気器具等の取扱いに関する条例の基準〉ですね

 

省令では

対象火気設備等の位置、構造及び管理並びに対象火気器具等の取扱いに関する条例の制定関する基準を定める省令

 

 

対象火気設備等及び対象火気器具等の離隔距離に関する基準

 

があります。

 

今回はその中の1つの『対象火気設備等の位置、構造及び管理並びに対象火気器具等の取扱いに関する条例の制定関する基準を定める省令』に別表第1に出てくる

 

①開放式

②半密閉式

③密閉式

④屋外式

 

とは何なのか見ていこうと思います

 

①開放式

 燃料用の空気を屋内から取りこみ、燃焼排ガスをそのまま屋内に放出する方式のことです

いわゆる、私たちが普段から使っている鍋やコンロをイメージしてもらうと分かりやすいと思います

給気も排気も屋内で行う方式です。

 

ただ、日常で使っている鍋やコンロでは当たり前に問題ないものですが

設備が大きくなるにつれて、換気が悪いと時間の経過とともに室内の空気が燃焼排ガスに汚染され、それに伴い室内の新鮮な空気も少なくなるという点に気を付けましょう。

 

 

②半密閉式

 これは、燃焼用の空気を屋内から取り、燃焼排ガスを排気筒で屋外に排出する方式です。

自然排気式=CF式と排気ファンによる強制排気式=FE式があります

 

ちなみに、CFは Conventional Flue

FEは、Forced Exhaustの略です

 

 

③密閉式

これは、屋内空気と隔離された燃焼室内で、屋外から取り入れた空気により燃焼し、屋外に燃焼排ガスを放出する方式です

 

給排気を自然通気力により行う自然給排気式=BF式と強制排気式=FF式があります

これは、家庭に設置されているストーブなんかをイメージしてもらったら分かりますよね

ストーブの排ガスは室内には排出されず屋外へ排出されてますよね

よくFF式ストーブなんて言っているのはこのパターンに該当します。

 

一般的にBF式に比べてFF式の方が耐風性に優れているので、高層住宅でも設置することができます。

 

 

④屋外式

は文字通り、屋外設置用に設計された機器=RF(Roof Top Flue)式です

屋外で吸排気すべて行うので特別な給排気機器は必要ありません

これは特別な機器がいらない分、軒下などの空いたスペースに設置することができますが、近くに排気が室内に流入するおそれのある開口部又は「可燃材料、難燃材料又は準不燃材料による仕上げした建築物の部分等」がない場所にのみ設置することができます。

 

 

こういう説明って消防基本六法には書いてませんよね

ただ、表の中に「開放式」や「密閉式」なんて書いてあってもちゃんと言葉の意味を調べないと理解できません

頑張っていきましょう!